花粉症がひどく、服薬で充分な効果が得られない方、服薬に抵抗のある方、妊娠をお考えの方、定期的な通院治療が難しい方等にレーザー治療という選択肢があります。鼻の中の粘膜がアレルギー反応で腫れることで、くしゃみ・鼻水・鼻つまりといった症状が出ますが、その腫れる部分をレーザーで焼灼することで、症状を出にくいようにする治療法です。特に服薬治療で効果の出にくい鼻つまりに効果があります。
レーザー治療手術は日帰りで行えます。手術当日にかかる時間は手術時間は10分程で、部分麻酔に３０分程度となっております。出血もほとんどなく日常生活の制限も手術当日でもほとんどありません。痛みに関しては言葉に表すのは難しく、感じ方も個人差がありますが、電気風呂や美顔器のピリピリに似てると言われる患者さんがいらっしゃいます。１度の手術で効果が不十分の場合は繰り返し実施することも可能です。効果の持続は平均で２～３年で、数年に１度の手術で花粉症の時期を楽に過ごしておられる方もいらっしゃいます。手術後は一時的にレーザーを当てた所にかさぶたができ、ゴワゴワしたり詰まったようになりますので、再診をすすめております。約２週間後からレーザーの効果が出てきますので、ご自身のアレルギーが飛散する前の手術を勧めております。お子さんでもできる手術ではありますが、じっと動かずにいられることが大前提の手術ですので、まずは鼻処置を吸引嘴管（きゅういんしかん）で出来るお子さん（大人の方もですが・・）でないと、難しいと考えます。お子さんに手術を考えるきっかけとしては鼻吸いの処置が吸引嘴管でできるようになったらそろそろ・・と考えてみてはどうでしょうか?年配の方にも実施する手術ですが、ペースメーカーの患者さんにはリスクがありおすすめしません。舌下免疫療法と組み合わせて治療するのもすすめておりますのでそちらも参考になさってください。
